最近読んだ本当にオススメの本だけをまとめて紹介しようと思う

2019年5月31日

科学系、自己啓発系、ビジネス本、ノンフィクションなどオールジャンルでとにかくオススメの本をまとめて紹介します。小説は滅多に読まないのでそれ以外で。

そんなに読書家という方ではなくあまり堅い本を読まないので、読書が苦手っていう人にも楽しめる本が多くなってると思います。

御託はいいと思うので早速紹介していきます。

意識はいつ生まれるのか

意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論

意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論

皆さんは「意識ってなんだろう」って考えたことはありますか? 意識って考えてみれば不思議なものです。例えば僕が見てる赤と、隣の人が見てる赤って同じ「感じ」なんだろうか?ロボットや虫は意識を持っているんだろうか?昏睡状態の患者はほんとうに意識を持っていないんだろうか(体が動いていないだけで、実は音も聞こえているし意識があるのではないか)?

昔から、このような問い、意識とはなんだろうかという問いには誰も答えが出せていませんでした。というのも、意識というものを計測することができなかったからです。ある人が「僕は意識がある」といったとしても、それが本当なのかどうか、またその人の言う意識が僕の意識と同じなのかどうか証明できないからです。

しかし最近、脳科学の進歩によってこの問いにブレイクスルーが起きようとしています。著者であるジュリオ・トノーニとマルチェッロマッスィミーニは意識研究の権威です。この本では、彼らの研究成果による意識研究のブレイクスルーがロマンチックに語られます。前書きから一節を引用します。

しかしよく考えてみると、本書の大きな特徴はむしろ別の点にある。それは、執筆を一気に行ったということだ。本書は、意識の謎をめぐる探索の物語を語る。その感じはまるで、旅から戻ってきたばかりの者が親しい友人と卓を囲み、旅の報告をする様子に似ている。あることに固執したり、脱線したり、叙情的だったり、熱く語りすぎているように見えたら、どうかご容赦を。夜、おしゃべりに熱中していると、こんな要素が往々にして入りこむものだ。ひとつ保証できるのは、情熱を込めて執筆した、と言うことだ。その情熱が、読者のみなさんにも伝わりますように。

いや引用長すぎました笑 けど、この一節からだけでも著者の熱や本書のロマンを感じ取ることができると思います。最初から最後まで、この熱とロマンを保ったまま執筆されています。意識ってなにか気になったらぜひ一読を。

なぜあのリーダーに人はついていくのか

なぜあのリーダーに人はついていくのか

なぜあのリーダーに人はついていくのか

中谷彰宏さんの本。中谷彰宏さんは何百冊と本を出してて、僕も10冊弱読みましたが、この本が一番記憶に残ってます。研究室でサブグループのリーダー的な役割になった時に、リーダーってどうあるべきなんだろうかと思い、なんども読み返しました。この本のおかげで上に立つもののあり方についての考え方が理解でき、塾で勉強を教える時など役立っています。

例えば、今までの僕は生徒に「受かりますか」と心配気味に聞かれたとしたら「確かなことは言えないけど、今はやるしかないね」などと答えていたと思います。確かなことは言えないのだから、誠実といえば誠実です。でも、このような言い方をすると、生徒はどうすればいいかわからなくなり勉強が手につかなくなります。このような時に重要なのは「なんでこの人はそんなに信じられるのだろうか」と生徒が感じるぐらいに自信を持った態度でビジョンを示すことなのです。そうすれば、生徒は同じ方向を向いて集中して勉強を進められると考えられます。

中谷さんの文章はほんとうに読みやすいです。そのぶん心に響きます。リーダーとしての心構えや、実用的な言動についてきになる方にぜひお勧めです。

声をかける

声をかける

声をかける

この本の内容を簡単に説明すると「25歳のコミュ障の男がひたすらナンパをし続けることによって自分を変えていく話」です。著者は現在はナンパの方法を教えるほどのナンパ師であり、おそらくこの本はほとんどノンフィクションです。

僕は自分が決して触れることがないであろうことをする人が書く文章が好きです。 そういう本は未知の刺激に満ちていてスリルがあります。この本は一方で、共感するところも多いのです。それは、この本が主人公(つまり著者)の心情から、声をかける相手の女性の振る舞いまで丁寧に描写されているからだと思います。そのため、読んでいるこちらがその状況を容易に想像できるので自然と本の世界に入り込んでいます。

これほど俗的な内容にも関わらず、繊細な描写に思わず引き込まれてしまい、さらに未知の世界を垣間見ることができる。日常を少し忘れて没頭したい人、ナンパを通じて人はどう変わるのか興味がある人にお勧めです。

残酷すぎる成功法則

残酷すぎる成功法則

残酷すぎる成功法則

180度毛色を変えて、今度は自己啓発系の本になります。「成功法則」と銘打った本は山のようにありますが、この本はそれらの本とは一線を画す、革新的な本です。何がすごいかというと、成功する方法を「客観的に」「科学的に」解き明かしているのです。

ほとんどの成功法則の本というのは、著者の主観でしか語られません。一人分のデータだけで語られるのです。これは、科学の世界ではあり得ないことです。その一人にとっては正しかったとしても、それが他の人に当てはまるかどうかなんて全くわからないのです。

この本はそれらの本と違い、統計的に正しいと示された方法だけを大量に示してくれるのです。 例えば、高校を首席の成績で卒業した人は成功するのか?というのは、純粋に気になりませんか?実際にそれを調査した研究者が世界にはいます。1980年代、1990年代にイリノイ州の高校を首席で卒業した81人を対象に調査を行なったところ、彼らの多くは確かに医者や弁護士といった社会的評価の高い職業についていました。しかし、彼らの中には世界を変革したり世界中の人々に感銘を与えるまでになった人はいなかったようです。これは、学校の成績というのは彼らの優秀さというよりもむしろ、真面目さや従順さを示す指標となるから、といいます。

このように、世界には成功について大真面目に研究した人がたくさんいます。それらの成果をまとめたのが本書なのです。巻末の大量の論文(おそらく500以上も)の引用は圧巻です。主観的に語られる押し付けがましい自己啓発本に嫌気がさしている方にお勧めです。

Learn Better

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

残酷すぎる成功法則が、成功法則に関する研究を集めたものなら、Learn Betterは「正しい勉強法の研究を集めたもの」になります。インターネットを調べたり、本屋に行くと「勉強法」に関する情報が山のようにあふれていますね。でもそれらって結局主観的に語られたものばかりなんですよね。僕はそういう情報を見るたびに「それって自分が効果あると思い込んでるだけじゃないの」って思ってしまいます。特に個別指導塾で何年も教えていると、彼らの語る勉強法がいかに本質的でなく効果が薄いかというのが身にしみて分かってしまうからです。そういう勉強法を生徒にやらせたら受かるかというと、そんなに甘くないのです。

もっというと「東大生が語る勉強法」というといかにも効果がありそうに感じますよね。その勉強法をやったから東大に受かったんだと言えば説得力があります。でもそんなに話は単純じゃないんですよ。元から頭が良くて努力すれば、多少勉強法がてきとうだって成績なんて伸びていきます。そんな「元から頭がいい人」のいう主観に依存した勉強法は必ずしも正しいとは限りません。

実は、世界には「どう勉強すれば効率がいいのだろう」って本気で研究する人々がいます。例えば使える記憶を作るにはどうすればいいか?という疑問。こんなものにも研究して答えを出した人がいて、彼らによれば「想起練習」というものが効果的なのだそうです。想起練習とは、一度覚えたものを「思い出す」練習をひたすらするというもの。

世の中には色々な勉強法があり、それらがどの程度効果があるかわかりません。そのため、どれを実践すればいいのかわからなくなることが沢山あるでしょう。この本に載っている情報は全て、心理学者の手で検証済みの信頼に足る方法です。残酷すぎる成功法則と同様、この本にも巻末に大量の引用文献が示してあり、そこらの勉強法の情報とは一線を画したものとなっています。少しでも効率的に勉強したい人にお勧め。

マインド・コントロールとは何か

マインド・コントロールとは何か

マインド・コントロールとは何か

最後は少し怖めの本になりますが、マインドコントロールについて詳しく書いた本です。オウム真理教のような破壊的カルトは、どのようにして信者を増やして行くのでしょうか。それには洗脳やマインドコントロールといった手法が用いられます。戦時中のソ連やアメリカでは洗脳の方法について大真面目に研究がなされていました。そこでは薬剤を用いたり拷問のような方法を使って、人の信念を破壊し新たな信念を植え付けるといった研究が本当に行われていたと言います。それらの研究についての話や具体的に取られる方法について語られます。

洗脳というのは、上記した薬剤や拷問のように物理的な打撃を伴い人格を破壊するもの。一方でマインドコントロールというのは、情報統制などを通して本人が気づかないうちにある価値観を植え付けるものです。実は、洗脳よりもマインドコントロールの方が、強力に人を操る力を持ちます。というのも、洗脳は洗脳されたことにすぐ気付くことができますが、マインドコントロールでは「自分でその価値観を作った」と錯覚するからです。自分で判断したものに対して人は疑いを持たないのです。

そして、現代のカルトは洗脳ではなくマインドコントロールを巧みに利用して信者を増やしていきます。そのため、自分たちの身を守るためにはどのような方法を取られるのかということについてある程度知っておく必要があります。

この本を読むまでは、なんだかんだ言っても自分は大丈夫だろうと思っていました。しかし今となっては、それがいかに危険な状態だったかということに気づきました。知らないというのは危ないことでもあります。

また、カルトの話を中心にしてきましたが、マインドコントロールというのは実に身近な存在です。政治の話、教育の話など私たちはテレビやネット、友人たちを通じて多くの情報に触れますが、それらの情報に偏りがあれば、その方向に価値観は傾きます。これは人間の性質上仕方がないことなのです。つまり、私たちは日常的にマインドコントロールを受けているとも言えます。

そこで、自分の身を守るためにも、自分の価値観について見直すためにも、マインドコントロールのメカニズムや方法について一度触れておくことは大事なことではないでしょうか。

終わりに

長くなりましたが、ここにあげた本はどれも面白く、また人生にいい影響を与えてくれる本だと思います。読んで損をすることはないと思いますので、ぜひ読んでみてください。

読書, 雑記

Posted by leems